簿記2級

簿記2級 統一試験・ネット試験の出題予想

簿記2級の出題予想

簿記2級の出題予想ページです。各問題の出題形式や頻出論点、対策のコツ・ポイントなどを分かりやすくご紹介いたします。

主な出題内容 配点
(100点)
目標点
(74点)
目標時間
(計90分)
解答順序
(おすすめ)
第1問 商業簿記の仕訳問題(5問) 20点 16点 15分
第2問 連結会計・株主資本等変動計算書 20点 14点 20分
第3問 財務諸表・精算表の作成 20点 14点 25分
第4問(1) 工業簿記の仕訳問題(3問) 12点 8点 5分
第4問(2) 総合原価計算・個別原価計算 16点 12点 15分
第5問 CVP分析・標準原価計算 12点 10点 10分
予想の内容は2021年度の統一試験第158回・第159回・第160回)およびネット試験両方に対応しています。安心してご利用ください。
簿記検定ナビでは、独自の出題予想にもとづいて制作した簿記2級の模擬問題(簿記ナビ模試)を無料配布しています。本ページの出題予想とあわせて学習の総まとめにぜひご利用ください。

第1問の出題予想

簿記2級の第1問では、仕訳問題が5問出題されます。配点は1問4点で合計20点です。

問題文を読んで取引の内容を把握し、問題ごとに列挙されている勘定科目の中から最も適切なものを選んで金額とともに記入します。

2021年度以降の新試験の問題は、(試験時間が120分→90分に短縮された影響で)難度が下がって基本的な内容の問題が多くなったため、今まで以上に仕訳対策が効果的です。

簿記業界では「仕訳を制する者が簿記2級を制する!」という格言があるくらい仕訳は重要なので、簿記検定ナビの重要仕訳TOP100や、市販の仕訳教材・アプリなどを使って万全の対策をしておきましょう。

2021年度の試験で出題されない論点の確認

2021年4月1日から「収益認識に関する会計基準」「収益認識に関する会計基準の適用指針」の適用が開始され、売上計上に関する考え方・処理方法が大きく変わりました。

日商簿記検定の収益認識基準の取り扱いに関しては、以下の2点がすでに明言されていました。

収益認識基準の取り扱い
  • 収益認識基準は2022年度(2022年4月~)の試験から適用する
  • 収益認識基準の適用により影響を受ける処理は2021年度の試験では出題しない

簿記2級の試験範囲の中で、収益認識基準の適用により影響を受ける処理は以下のとおりです。

2021年度の簿記2級の変更点
  • 得意先負担の送料を立て替えて支払う処理は出題されない。
  • 分記法による商品売買の処理は出題されない。
  • 売上割戻・売上割戻引当金に関する処理は出題されない。
  • 売上割引に関する処理は出題されない。
  • 消費税の税込方式の処理は出題されない。
  • 作業屑に関する処理は出題されない。

2021年度 日商簿記検定の試験範囲に関する改定情報ページに詳細をまとめましたので、興味のある方は本ページとあわせてご確認ください。

第1問対策のポイント
  1. 仕訳問題は短い時間で解ける割に配点が多いです。
  2. 第1問で20点満点を取れれば合格にグッと近づきます。
  3. 仕訳は商業簿記の試験範囲からまんべんなく出題されます。
  4. インプット教材とは別に仕訳対策教材を準備して対策しましょう。
  5. 問題文を読んだ瞬間に仕訳をイメージできるようになるまで繰り返しましょう。
  6. 仕訳対策をすると第2問・第3問の解答スピードも速くなるのでコスパ抜群です。

第2問の出題予想

簿記2級の第2問では、連結会計(連結精算表・連結財務諸表の作成)を中心に、株主資本等変動計算書や銀行勘定調整表、固定資産や有価証券などの個別問題・理論問題が出題されます。配点は20点です。

第2問の主な出題論点
  • 連結会計(連結精算表・連結財務諸表)
  • 株主資本等変動計算書
  • 銀行勘定調整表
  • 商品売買
  • 外貨建取引
  • 有価証券
  • 固定資産
  • リース取引
  • 課税所得の計算
  • 税効果会計
  • 企業合併・企業買収

2020年度以前の試験の第2問と比べると、解答時間が短縮された分(120分→90分)だけ難度が下がり、全体のボリュームも小さくなっています。基本レベルの問題を素早く、正確に解く練習に力を入れましょう。

第2問の連結会計対策

2020年度までの試験で出題された連結会計の問題は難度が高すぎる(※特に第151回・第153回・第156回)ため、2021年度以降の試験対策としてこれらの問題を解く必要はありません。

第2問の連結会計対策は、まず以下の9パターンの仕訳を完ぺきに押さえて、その後に市販の問題集などを使って連結精算表・連結財務諸表の記入順序をマスターすればじゅうぶんです。

連結会計の頻出処理
  1. 開始仕訳
  2. のれんの償却
  3. 子会社の純利益の振り替え
  4. 子会社の配当金の修正
  5. 内部取引高と期末債権債務の相殺
  6. 期首・期末貸倒引当金の修正
  7. 期首・期末商品の未実現利益の消去
  8. 手形の割引きの修正
  9. 土地の売却益・売却損の消去

有価証券の分類

第2問では有価証券に関する問題が出題される可能性もあります。期中処理・期末処理をしたうえで、貸借対照表の金額を解答するパターンが多いため、有価証券をきちんと分類できるようにしておきましょう。

有価証券(流動資産)
  • 売買目的有価証券
  • 満期日まで1年以内の満期保有目的債券
  • 満期日まで1年以内のその他有価証券(公社債)
投資有価証券(固定資産)
  • 満期日まで1年超の満期保有目的債券
  • 満期日まで1年超のその他有価証券(公社債)
  • その他有価証券(株式)
関係会社株式(固定資産)
  • 子会社株式
  • 関連会社株式
田口先生1
田口先生
有価証券の分類は、第2問ではなく第3問の財務諸表の作成問題でも問われる可能性があります。しっかり押さえておきましょう。
第2問対策のポイント
  1. 第2問は「連結会計」と「株主資本等変動計算書」の2つが頻出論点です。
  2. 難問対策は不要です。基本レベルの問題を早く、正確に解く練習に力を入れましょう。
  3. 無理に20点満点を狙う必要はありません。7割~8割取れればじゅうぶんです。
  4. 語群選択の理論問題が出題される可能性もあります。計算とセットで押さえましょう。

第3問の出題予想

簿記2級の第3問では、個別の財務諸表(損益計算書や貸借対照表)を中心に、決算整理後残高試算表や精算表、本支店会計の作成問題などが出題されます。配点は20点です。

第3問で出題される問題
  • 損益計算書の作成問題(商品売買)
  • 損益計算書の作成問題(サービス業)
  • 貸借対照表の作成問題(商品売買)
  • 貸借対照表の作成問題(製造業)
  • 決算整理後残高試算表の作成問題
  • 精算表の作成問題
  • 本支店合併財務諸表の作成問題

基本的には決算整理の処理(ex.貸倒引当金の計算、売上原価の算定など)が問われますが、最近は「固定資産の減価償却の月次処理」や「給料・光熱費の未払計上」など実務を意識した処理もよく問われます。

2020年度以前の試験の第3問と比べると、解答時間が短縮された分(120分→90分)だけ難度が下がり、全体のボリュームも小さくなっています。第2問と同様に基本レベルの問題を素早く、正確に解く練習に力を入れましょう。

第3問対策のポイント
  1. 第3問は「財務諸表(損益計算書と貸借対照表)の作成問題」が本命論点です。
  2. 未処理事項・決算整理事項は出題パターンがある程度決まっています。
  3. よく間違えてしまう処理はノートに簡潔にまとめて何度も目を通しましょう。
  4. 難問対策は不要です。基本レベルの問題を早く、正確に解く練習に力を入れましょう。
  5. 無理に20点満点を狙う必要はありません。7割~8割取れればじゅうぶんです。
  6. 余裕がある方は「サービス業」や「製造業」の特有の処理も押さえておきましょう。

第4問の出題予想

簿記2級の第4問は(1)(2)の大問2つで構成されています。(1)では工業簿記の仕訳問題が3問、(2)では総合原価計算や標準原価計算、個別原価計算、部門別計算などの計算問題が出題されます。

配点は(1)が12点、(2)が16点であわせて28点です。各論点の出題パターンはある程度決まっているため、基本レベルの問題を使った反復練習が最も効果的です。

第4問の(1)でよく出題される工業簿記の仕訳
  • 材料の購入(材料副費)
  • 材料の消費(直接材料費・間接材料費)
  • 労務費の計上(直接労務費・間接労務費)
  • 製造間接費の予定配賦(製造間接費配賦差異)
  • 本社工場会計
  • 部門別計算(製造部門費の予定配賦)
  • 標準原価計算(パーシャルプラン・シングルプラン)
第4問の(2)でよく出題される問題
  • 総合原価計算(単純・工程別・組別・等級別)
  • 個別原価計算
  • 部門別計算
  • 標準原価計算(損益計算書の作成・勘定記入)
田口先生1
田口先生
第4問・第5問は配点が多い割に比較的短い時間で解答することができるため、第2問・第3問よりも先に解くことをおすすめします。私の解答順序のおすすめは「第1問→第4問→第5問→第2問→第3問」です。
第4問対策のポイント
  1. (1)の仕訳問題は短い時間で解ける割に配点が多いです。
  2. (1)で12点満点を取ると合格にグッと近づきます。
  3. (1)では費目別計算や本社工場会計に関する仕訳がよく問われます。
  4. インプット教材とは別に仕訳対策教材を準備して対策しましょう。
  5. 問題文を読んだ瞬間に仕訳をイメージできるようになるまで繰り返しましょう。
  6. (2)は計算問題が中心です。ケアレスミスに気をつけて解答しましょう。

第5問の出題予想

簿記2級の第5問では、直接原価計算やCVP分析、標準原価計算などが出題されます。配点は12点です。

第5問でよく出題される問題
  • 直接原価計算
  • CVP分析
  • 標準原価計算(差異分析)

2020年度以前の試験の第5問と比べると、解答時間が短縮された分(120分→90分)だけ難度が下がり、全体のボリュームも小さくなっています。また、各論点の出題パターンはある程度決まっているため、基本レベルの問題を使った反復練習が最も効果的です。

第5問対策のポイント
  1. 第5問は「CVP分析」と「標準原価計算(差異分析)」の2つが本命論点です。
  2. 損益分岐点売上高や目標利益達成売上高などの頻出公式はすべて暗記しましょう。
  3. 製造間接費の差異分析で使うシュラッター図の内容も完ぺきに覚えましょう。
  4. シュラッター図には「ひじき、そうこひょうへんよ」という便利な語呂があります。

受験生の皆さまへ

簿記2級の出題予想を最後までご覧いただきありがとうございます。

試験勉強というのは、途中がどんなに辛くて大変でも合格すれば全部いい思い出になりますが、中途半端にやめてしまうとずっと悔いが残ります。5年、10年経ったときに「もう1回やり直したいな…」と思っても時間を巻き戻すことはできません。

せっかく簿記の勉強を始めたんですから、素敵な思い出になるようにがんばってください。諦めずに勉強を続ければ必ずゴール(合格)にたどり着けるはずです。私も微力ながら合格のお手伝いができるようにがんばります!

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